こんにちは、よろずです。
ぼくは今までに様々なタイプの食洗機を計5台使ってきました。
食洗機を導入してからは手荒れもなく、洗い物はきれいに仕上がり、フリーな時間も増えて最高です。
食洗機を使ってみたいと思いつつ、こんなことをお考えではないですか?
・本当にキレイに洗えるのか疑わしい
・使いづらくて不要になるかも…
・高額品だから絶対に損したくない
ここ数年はタンク式食洗機を発売するメーカーが増え、製品の選択肢が格段に増えています。
それに伴い選び方を間違えることで、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も増えてしまいました。
後悔したと思う人が一人でも減るよう、ぼくの経験から得た「食洗機導入を失敗しない手順」を5ステップで詳しく解説していきます。
後悔しないために必ずしてほしいことは
「家電レンタルサービスで食洗機を試してみること」です。
「百聞は一見に如かず」実際に使う以上にその製品を理解することはできません。
それでは解説していきます。
・失敗しない食洗機の導入手順
・食洗機レンタルについて
・食洗機を導入すると得られること
失敗しない食洗機の導入手順
以下の5ステップで進めていきます。
本体サイズと壁や天井、火元からの距離も確認する必要がある。
給水方式や容量、乾燥機能、その他の機能を比較して自分に合った機種を選択する。
購入する前に実際に食洗機を使ってみて利便性を確かめる。
今ついている水栓(蛇口)の型番シールを確認して、適合する分岐水栓を選ぶ。
分岐水栓を自分で取り付け出来ないのであれば業者に依頼することも可能。
①設置場所を確認する
・本体を置ける平坦な場所を確保
・壁や天井、火元からの距離を確認
・ドアの開閉に蛇口が干渉しないか確認
・給排水ホースの動線を確認
本体スペースの確保
設置場所はシンクから近くて広い空間が理想です。
シンクから遠いと給水の手間や給水ホース設置の手間が増えます。
後述しますが、食洗機は前後左右上方に空間が必要なので、出来る限り広い場所に設置しましょう。
店頭で入手できる型紙やAR設置シミュレーションを利用するとイメージがつきやすいです。
パナソニックやAQUAはスマホの画面上にCGの食洗機を映して、設置のシミュレーションをすることが出来ます。
設置シミュレーションの詳しい利用方法については「【スマホで確認】ARで卓上型食洗機の設置場所を簡単シミュレーション」をご参照ください。
食洗機周りの空間を確認
食洗機は排熱などの関係から壁に密着して設置することが出来ません。
機種にもよりますが、目安として以下の空間が必要です。
壁との距離(側面/背面)→0.5~10㎝
天井との距離→5~70㎝
火元からの距離→15~30㎝
特に上部は排熱や湯気が出る機種が多く、空間を広くあけなくてはなりません。
「2~3人向けのコンパクトタイプ」の方が、「4~5人向けの大容量タイプ」より設置空間が広めに必要なことが多いです。
ドアの開閉寸法も確認
本体の大きさと置き場所を確認して設置したけど、蛇口が邪魔してドアが半分しか開かない…。
こんな事にならないように、ドアが開いた大きさもしっかり確認しましょう。
ドアの開閉タイプは2種類。
ドア前のスペースが広く取れない場合は「リフトアップオープン」を採用している機種なら置ける可能性があります。
「リフトアップオープン」のおすすめ機種はパナソニックとAQUAです。
給排水ホースの動線
分岐水栓式の食洗機は給水ホースと排水ホースが必要なので、シンクから2~3m以内の設置が望ましいです。
シンクから3m以上離れて設置するようであればタンク式を検討した方がいいでしょう。
②機種を選ぶ
機種を選ぶ際の1番のポイントは
「場所の許す限り容量の大きい製品を選ぶ」です。
百聞は一見に如かず、画像をご覧ください。
こちらはパナソニックのNP-TH4(食器40点/約5人分)に二人暮らし朝食・夕食の食器を収納した例です。
もちろん詰めればまだ入りますが、まとめ洗いする場合や家族の人数が多い場合は容量に余裕をもって選ぶことをおすすめします。
では具体的に機種を選ぶ際のポイントを解説していきます。
・容量(食器点数/収納かご)
・給水方式
・乾燥機能
・省エネ/水量
・静音性
容量(食器点数/収納かご)
容量については上述の通り「場所の許す限り大きい製品を選ぶ」ことがおすすめです。
カタログの食器点数はあくまで「数の揃った食器」を「きれいに並べて入れた時」の目安なので参考程度に考えましょう。
お皿だけでなく、水筒などの長物や箸・スプーンなどの小物、調理器具、まな板も入れやすいかチェックしておくと良いでしょう。
給水方式
給水方式は
・分岐水栓式
・タンク式
の2種類があります。
おすすめは「分岐水栓式」です。
分岐水栓自体の費用と取り付けの手間はかかりますが、そのあとは自動で給水されるので手間が掛かることはありません。
一方で「タンク式」は設置の自由度が高いですが、やはり毎回の給水は手間です。
使用水量の少ない食洗機でも最低カップで3回は給水しなくてはなりません。
満水までに少なくとも1分半、1年間で547分=約9時間も給水に費やす計算になります。
最近は分岐水栓式/タンク式兼用の食洗機もありますので、お住まいによって使い分けることも可能です。
乾燥機能
卓上型食洗機の主な乾燥方式は
・温風乾燥
・送風乾燥
・自然乾燥
の3種類があります。
乾燥方式は「温風乾燥」が絶対におすすめです。
送風・自然乾燥の機種では食器自体はおおむね乾いていますが、庫内はびしょびしょです。
取り出す際に、水滴が落ちてせっかく乾いていた食器が濡れてしまいます。
さらに庫内を濡れたままにしておくとカビや雑菌の繁殖、ヌメリの原因にも…。
温風乾燥でも庫内が完全に乾いていない場合がありますが、乾燥時間を長めにする、軽く拭き取る等すれば問題ありません。
省エネ/水量
食洗機を導入した時点で手洗いに比べれば省エネになっています。製品の使用水量を比較するのであれば、
目安として食器1点に対して水量300ml以下であれば節水性能が高いと言えます。
(例)使用水量約11L 食器点数40点 11,000ml÷40点=275ml/点
最近はAIを搭載し、汚れ具合、水温、室温に合わせて自動で節約してくれる機種もあるので、より節約効果を高めたい方は高機能製品を選ぶといいでしょう。
静音性
小さい子供がいる家庭では運転音も気になるところです。
せっかくお昼寝してくれた子を起こすのは勘弁してもらいたいですからね。
目安として50㏈以下なら気にならない程度、40㏈以下だと静音性に優れると言えるでしょう。
騒音の目安表はこちら
機種選びのポイントまとめ
洗浄力(洗浄コース)については触れませんでしたが、高温と高い洗浄力の専用洗剤で洗い上げる食洗機では一目でわかるほどの洗浄力の差はありません。
強いて言えば「低温コース」や「ソフト洗い」など耐熱温度の低い製品を洗えるコースがあると便利です。
機種選びのポイントはこちら
・大きいほど良い(最低でも4人分以上)
・給水方式は分岐水栓式
・「温風乾燥機能」搭載
・使用水量は「300ml/食器1点」以下
・作動音は40㏈以下
これらの条件を満たす食洗機は・・・
理想の条件は人それぞれですので、譲れないポイントを押さえて自分に合った食洗機をみつけてください。
条件を比較するのであれば、こちらの記事がおすすめです。
③レンタルで使い心地を試す
理想の機種が見つかったので「よし、さっそくAmazonで探そう」というのはちょっと気が早いです。落ち着いて続きを読んでください。
「食洗機くらい合わなかったら誰かにあげればいいや」っていう金持ちならすぐに買っていいぞ!
しかし多くの方はそうではないでしょう。
「高いお金を出して買うのに失敗したなんて絶対に思いたくない」
「使い勝手が悪くて置物になったら、お金も時間も損をする」
「処分するにもまたお金がかかるなんて、考えただけで御免だ」
このように考える人は「家電レンタルサービス」を利用することを強くおすすめします。
実際に使ってみること以上に失敗を防ぐ方法はありません。
購入前にレンタルして、しっかり不安要素をなくしておきましょう。
期間は2週間から、料金は3,000円台から利用できるぞ
おすすめのレンタル会社はRentioです。
・豊富なラインナップで欲しい食洗機が見つかりやすい!
・最低利用期間が3か月~と長めで費用がかさむのがネック
\食洗機のラインナップNo.1/
安く借りるのであれば、CLAS
・月額/3,850円からレンタル可能で、いつでも返却できます。
・新規会員登録で500円分のポイントをゲットでき、すぐに使用可能!
\シロカの食洗機を借りるなら絶対おすすめ/
レンタル会社は他にもたくさんあります。
食洗機レンタル(サブスク)に関しては、「食洗機レンタル(サブスク)9社徹底比較|短期・長期別おすすめ解説」で詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。
④分岐水栓を選ぶ
もしあなたが「タンク式食洗機」の導入を決めたなら、④⑤は飛ばしてください。
分岐水栓式の食洗機を使用するためには、ご使用の水栓(蛇口)に適合する「分岐水栓」を取り付けなければなりません。
基本的に水栓には「型番号」のシールが貼られています。
型番号から適合する分岐水栓を探すにはこちらのサイトをご利用ください。
分岐水栓の検索はこちら→㈱ナニワ製作所
もし型番シールが貼ってなくても、蛇口の写真をメールで送れば対応してくれるぞ!
分岐水栓の取り付けは工具と水栓の分解、組み立てが出来れば自分でも可能です。
ある程度DIYが出来る人であれば作業自体は30分ほどで完了します。
工具がない方や作業に自信のない方は業者に依頼した方がいいでしょう。
分岐水栓の選び方や交換手順に関しては「【賃貸OK】卓上型食洗機を自分で設置する手順まとめ|最安で効率化しよう」で詳しく解説していますので、ご参照ください。
⑤設置業者を選ぶ
④で分岐水栓を選んだあと、手順をみて自分で出来そうであれば問題ありませんが、「私には難しそう…」という方は業者に依頼することも可能です。
取り付けは、
・食洗機を買った販売店で取付も依頼
・水道工事に対応する工務店を探す
・個人のマッチングサービスを利用する
(例:くらしのマーケット)
などが考えられます。
分岐水栓の取り付けのみで10,000円前後が相場です。
家電量販店などで購入する場合は、一緒に取付も依頼した方が楽でしょう。
本体をネットで安く購入したい場合は自分で業者を探すことになります。
業者の探し方や依頼方法について詳しくは「卓上型食洗機を一番安く取り付ける方法|おすすめ業者や費用の相場を解説!」で記載していますので、ご参照ください。
導入手順の解説は以上です。
食洗機はこんな人におすすめ
・家事の負担を減らしたい人
・余暇時間を増やしたい人
・節約志向の人
家事の負担を減らしたい
・共働きなので、できるだけ家事に時間を割きたくない。
・家族が多く、毎回の食器洗いに時間が掛かり本当に大変。
・子供が小さいので、家事はなるべく減らしたい。
・介護に時間が掛かるので、すべての家事に手が回らない。
理由をあげたらキリがないほど出てきます。
やらなくて済むなら本当にありがたいですよね。
注意点は食洗機を導入したからといってすべての手洗いがなくなるわけではないこと。
そこをうまく使い分けられるのであれば本当におすすめの家電ですよ。
水仕事が減ると、手荒れしにくくなるのは女性にとって地味にうれしいですよね。
家事も仕事も「苦手は任せて得意に集中」するのがうまくいく秘訣だぞ!
余暇時間を増やしたい
パナソニックの調査によると、食器洗いは1回平均19.4分、1日2回で年間236時間かかっています。※「食器洗いに費やす時間とその価値」
我が家では朝食・夕食分をまとめ洗いしていますが、それでも食洗機を導入してから毎日最低30分は時間短縮になっています。
これだけ時間があれば様々なことが出来ます。
・資格取得に向けての勉強時間に
・副業にチャレンジして収入アップ
・趣味に没頭する時間に
・家族と過ごしたり子供と遊んだり
その他にもできることはたくさん!毎日空いた時間で何ができるか想像してみてください。
光熱費を節約したい
食洗機を使えば年間1万円弱~2万円弱節約が可能です。
使う水の量が段違いに少なくて済むぞ
昨今、電気ガス水道などのインフラ料金も軒並み上昇しているので、楽が出来てなおかつ節約できるのはうれしいですね。
節約~パナソニック食洗機の例~
食器40点、小物20点で約5人分の場合を見てみましょう。
手洗いの場合、使用水量は約75ℓ
【洗剤】9.6mlで約4.9円
【ガス代】0.17㎥で約28.4円
【水道代】約75ℓで約19.6円
【合計】約52.9円
手洗いは意外と水を大量消費しています。
5分間流しっぱなしで60ℓも使用。
それに対して食洗機は
1回の使用水量が約11ℓ
【洗剤】5gで約3.6円
【電気代】0.77kWhで約20.8円
【水道代】約11ℓで約2.9円
【合計】約27.3円
※食器点数40点小物20点の場合。手洗い方法は「日本電機工業会」基準。電力料金目安単価27円/kWh。ガス料金(都市ガス)目安単価167円/㎥。水道料金137円/㎥下水道使用料125円/㎥として試算。
食器洗い1回につき、約半分の費用に抑えられます。自分で洗うこともなくです。
さらに1年間で換算すると
52.9円(手洗い)-27.3円(食洗機)
=25.6円(差額)
25.6円×365日
=約9,344円節約可能!
1日1回使用で約1万円節約ですから、大家族で1日に2回も3回も手洗いをしている場合は年間1~2万円は節約できる可能性も十分にあります。
卓上型食洗機の平均寿命が5~7年程度ですので、トータル4万5千~12万5千円の節約ができそうです。
節約分だけでも本体代の元は取れそうですね。
食洗機の利用は環境にもお財布にも優しいぞ
良いことばかりでなく、デメリットもきちんと確認したいという方はこちらの記事「食洗機はいらない?後悔する前に確認すべきメリット・デメリット13選」で詳しく解説していますので、ご参照ください。
まとめ|食洗機で絶対失敗しないために
以上、絶対失敗しない食洗機の導入手順を解説しました。
簡単にまとめておくと
・設置場所の確認
・機種を決める
・レンタルで使い心地を試す
・分岐水栓を選ぶ
・設置業者を選ぶ
・家事の負担を減らしたい人
・余暇時間を増やしたい人
・節約志向の人
繰り返しになりますが、食洗機を買って後悔しないために重要なことは、
「容量の大きい製品を選ぶこと」と「レンタルで試すこと」です。
レンタルで試すことによって、食洗機が合わない・不要であれば購入することはありませんし、必要だけどサイズや機能に満足しなければそれを補う製品を購入すれば良いのです。
食洗機を買って後悔したことの多くは、
「思ったほど量が入らない」
「食器を組み合わせて入れるのが面倒」
「食器が重なりきれいに洗えていない」
などです。
これらは容量の大きな食洗機にしていればほとんどが解決できた問題です。
そして事前にレンタルで試していれば発生することすらない問題でした。
この記事を読んだあなたは無駄な出費や時間、処分の手間がなく、「後悔」というネガティブな感情に付きまとわれることもなく、快適な食洗機ライフをお楽しみいただけるでしょう。
食洗機レンタルに関しては多くの企業がサービスを提供しています。
レンタル会社をまとめた記事がありますので、あなたにぴったりのサービスを見つけてみてください。
イチオシのサービスは以下の2社です。
\食洗機のラインナップNo.1/
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食洗機のメリットデメリットをきちんと理解して、納得できれば導入してみてください。
きっと「価値のある買い物だった」と思っていただけるでしょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございます。
よくある質問|Q&A
- 賃貸でも使えるか?
-
タンク式食洗機であれば問題ありません。
分岐水栓を利用する場合、取り付けるための工事がNGな物件もありますが、原状回復出来れば問題ないことがほとんどです。
心配であれば管理会社に確認を取りましょう。
- レンタルの食洗機は新品?
-
レンタル会社やプランによりますが、基本的にはセカンドハンズ品(貸し出したものを清掃・除菌・メンテナンスしたもの)です。
パナソニック公式やRentioなど一部で新品レンタルを扱っています。詳しくはこちらもご覧ください。
- レンタル品ってタンク式だけ?
-
基本的には「タンク式」のみです。
ただし「タンク/分岐水栓兼用」の製品が多く、給水ホースも付属していることが多いので、ご自身で分岐水栓を用意すれば分岐水栓式にも変更できます。
給水ホースはほとんどがワンタッチ式の共通品なのでご自宅の水栓(蛇口)に合う分岐水栓を用意すればどの食洗機も接続可能です。
- 蛇口が古くても接続できる?
-
適応する分岐水栓が必ずあるわけではないので、確認が必要です。
こちらで確認が可能です。
分岐水栓が製造されていない場合は
・水栓(蛇口)ごと「分岐付き水栓」に交換してしまう
・タンク式食洗機を使うの2パターンが考えられます。
- 分岐水栓の取り付けは自分で出来る?
-
工具があってプラモデルを組み立てられるのであれば出来ます。
交換にはモンキーレンチ、六角レンチ、ドライバーなどが必要です。
説明書は図で細かく手順を示してありますので、戸惑うことはほとんどないでしょう。
ただし水栓が古いと固着していることがあり、その場合は業者に依頼した方が良いでしょう。
食洗機の基礎知識(用語解説)
ここでは食洗機についての基礎知識を簡単に紹介していきます。
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